今宵秘密が暴かれる。

『……どういうことだ』



勿論、斎藤は怪訝な顔を向けてきた。


そんな斎藤に、ごめんなさい、と心の中で謝りながらも皮肉な笑みを浮かべてみせる。



『…あたしはあなた_斎藤一は壬生浪士組で一、二を争う……沖田総司に匹敵する程の腕を持っていると聞いていた。


だけど＿＿＿＿＿＿＿











あの人は、
あなたが気付かなかったことに気がついた。



あの人の剣の腕はまさに、天からの贈り物だった＿＿＿＿＿ということかしら？』






きっと、これはこの人からしたら決して衝いてほしくない真実。


あたしからしてみれば
ただの紛い物の真実だと思うのだけれど。



あたしだって……………

今は誰にも譲れない時なのよ。



卑怯な、他人の心の弱点を衝くという方法を使ってでも…譲れない時。




『…あなたは沖田には勝てない。
沖田も、あなたには勝てない。


けれど、そんな心構えじゃ

これからも…いや、一生＿＿＿＿＿



沖田には勝てないどころか、負けるわ』




あなたが



“沖田には天性のモノがある。
だけど、自分にはそれがない”



勘違いし続けるならば、ね。