【短編】 傷
一生の傷



みんな、わくわくドキドキの中、背中を丸めて不安だったり、する、そんな人が沢山いるなか、


私は目を輝かせていた。



ほんのり色づく、ピンク色の桜。


雲ひとつない蒼い空。


校門から逆光で指す太陽。


あぁ、なんて綺麗。
周りは知らない子だらけで、「あの子、可愛い…」とか「かっこいいなぁ…」って思ったり思わなかったり。


私は、新しいクラスにいる、新しい、Νew中学生。


まだ私は顔は可愛いと思っていた。
だから、友達も沢山できるだろう。って本当に楽観的だったのが間違いだとまだ気づかなった入学式だった…




正直言っちゃうと、私は不細工だ。


そう、ブス。


体型は痩せ型なんだけど、かおは壊滅的。
せめて、マシならよかった。
普通なら、って思う。


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