アイツとあたしと浮気と彼氏
『そぉーよ。彼、常習犯よ。』


意外、優等生タイプだと思ってたのに。


『だって、今日英語の先生いなくて代わりに山崎だったからさ。オレ、あの先生ダメ。』


『先生を呼捨てしない。ってか、そーゆうコト言わないの。あたしだって一応先生なんだからね。』


ゆいちゃん先生は保健室の先生で今をときめく?若い先生だ。だから、生徒達の人気の存在なんだ。


『さ、用事がないんなら帰りなさい。』


あたしと渡辺くんは保健室を後にした。


無言で玄関に向かった。



うっ、ヤバい。お腹が…。波が来そう…。


『どうかした?』


渡辺くんが聞いてきた。


『ううん、何でもない。』


痛い…。


平気な振りをするには限界がある…。


『ごめん、あたしトイレ行きたいから先行って。』


よく知らない男子だけど、トイレ宣言はハズいわ…。


それにこのセリフ2回目。あぁ、情けない。


『ん?あぁわかった。』



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