アイツとあたしと浮気と彼氏
それから…週末までドキドキしてみたり、罪悪感を感じてみたりと落ち着かない日々を過ごしていた。


綾にさえ報告しようか迷って…結果いまだに言わずに金曜日だ。ゴメン、綾。


救い?なのはあれから渡辺くんに会ってないことだ。教室離れてて良かった~。どんな顔して会っていいかわかんないもんね。


後は午後の授業を乗りきれば…土曜日。


それはそれで悩むんだけどさ。


あーそれより何着ていけばいいの?


スカート?いや、彼氏でもないのに頑張ってる感はマズいよね。


かと言ってラフ過ぎるのも失礼だよね。


あ~どうすればいいの?綾に相談してみる?


何にも話してないのにいきなり言ったら怒るよね。


それにアイツ(小)悪魔だしナ。


『雫ちゃ~ん。どしたの?ぼっとして。』


『綾。んー、考え事してた。』


『何考えてたのぉ?』


『んー、ちょっとね。』


『ふぅ~ん…。まぁ、いーや。それより次体育だよぉ。着替えに行こーよ。』


『えっ、そうだっけ?』


『雫ちゃん何か変だよぉ。』


あたしと綾は体操着を持って更衣室へ向かった。


『変じゃないよ。別に。』


平静を装ってみる。












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