アイツとあたしと浮気と彼氏
『ふぅ~ん、まぁいーけどぉ。』


あぁバレてる気がする。気まずいな。


『着替えよ。時間ないし。』


『うん、ねぇ雫ちゃん明日って彼氏んとこに行くの?』


うぅ、やっぱ何か勘づいてのかな。


『うーん、まだわかんない。別れ話してから話先に進んでないし。』


『そぉなんだ。じゃあさ、浮気しちゃえば?彼氏公認なんだし!』


そう来たか…。


『え、うーん、どうしよっかな。』


『あたしだったらするけどなぁ。でも、雫ちゃんだと浮気が本気になっちゃいそうだよねぇ。』


『そ、かな…。』


『彼氏のくせにそんなこともわかんないのによく浮気しろーなんて言えるよね。ちーっとも雫ちゃんのことわかってないね。』


相変わらずキツイな…。


でも確かにそうかも。


言葉に詰まってた時にチャイムがなった。


『チャイムなったし体育館行こ、綾。』


『うん。』


あたしたちは5限のかったるい体育へ向かった。

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