CANDY
『…何人分ですか』

「クラス全員分にきまってるだろ」

『いや、無理です』

「単位やらんぞ」

『は!?』

卑怯だ。

この男卑怯だ。教師の癖に

ぐぐぐっーーー

「お前が赤点取るからいけないんだろうが!」

『まだ、課題のほうがマシです』

「いいや、課題作るのだるい。」

こんなのが教師でいいんですか?

まあ、赤点を取った私が悪いけども。

けども。けども。

めんどくさい事は大嫌いだ。

『ううううう~』

「拒否権は無しだ。じゃ、放課後よろしくな~」

そう言って颯爽と去っていきやがった。

ムカつく

ゴソゴソと制服のポケットを探りまた、キャンディーを取り出す。

『はあ…。りっちゃん手伝ってくれるかな…。あ、コーラ味だ。』

キャンディーを舐めながら廊下を歩く。

外から入ってくる風が私のツインテールをユラユラ揺らす

廊下を歩く度にみんなの目線が私に向く
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