甘い死神1
…………青年の正体…………

風と共に青年の着ている黒いコートが揺れる。

そして青年が口を開いた。

それは予想だにしない一言だった。

「お前何を思ってか知らへんけど

こんな所から飛び降りるってアホか!」

え………………関西弁…………?

ぽかーんとしている私に青年は

「何や、その自分何言われてますの?

みたいな顔」

「いや……そうなるでしょ…………。

といいますか……どなたですか?」

すると青年は、

「あぁ、んまぁめんどいからざっくり言うで?

俺、死神や。」

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