◇Sleeping Beauty◇~暁の目覚める時~
『夢を壊す……始まりの…光……』
「あ…の………」
伸ばされた手に、私は無意識に手を伸ばしていた。その手を、掴まれる。
うん?掴まれる………!?
よく見ると、私の手は鏡の中に入っていた。
「えぇっ、嘘!!!?」
や、やばいって!!!
吸い込まれる~っ!!
『私を……見つけて………』
少女は私を引きずりこみ、鏡の中へと入ってしまう。しかし、そこは闇だった。
そして、体は急降下していく。
そこに、あの少女の姿は無い。
『目覚めて………私の……暁……』
あか……つき………?
その言葉を最後に、私は意識を手放した。