◇Sleeping Beauty◇~暁の目覚める時~
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「わぁ………」
街に出ると、キラキラとしたネオンのような光に目を奪われた。おそらく、この世界の街灯なんだろう。
綺麗………あの光は、何から出来てるんだろう。あんな風に、虹色に光るなんて……
サーカスが来ているからなのか、人も多く、賑わっているように思える。
「おい」
「んー??」
私は街を見渡しながら、ルークに適当に返事を返す。
「あんましキョロキョロすんな、ガキ」
「あたっ!!」
いさめるように、頭をゴツかれ、私はルークを睨んだ。
そんな、理不尽な!!何も殴ることはないと思う。
「怪しいんだよ、お前は。そんなんじゃ、すぐに気づかれるぞ」
「むっ…それはすみませんね!」
確かに、私がルークを巻き込んじゃったのもあるし、強くは言えない。
でも………それだけ、この世界は不思議で、目を奪われるんだ。私のいた現実には無いものばかりだから…