年下男子の休み時間
「 …ひゃ……っっっ‼︎」
私はまた、叩かれそうになった瞬間に両腕で顔を隠した…
でも、叩かれなかった…
腕を下げて目を開いたら、湊が横で女の子の手を抑えてくれていた…
「 あのさ…、早苗さんは関係ないから。」
納得しない表情の女の子を悠斗がなだめながら何処かへ連れて行った。
私はショックで今にも泣いてしまいそうだった。
誰かに叩かれたのも初めてだったし、目撃していた生徒からは私が二股をしていたように映っていたはず……
見兼ねた湊が腕を引いて、その場から連れ出してくれた。