年下男子の休み時間



腕を引かれて歩いている間、私は少し幸せだった。


誤解をされているままだし、頬も痛むままだったけど、湊に守ってもらえてるような……そんな、気持ちになった。










湊が口を開くまでは……。










「 本当にさ、何で直ぐ泣くの?」




人気のない廊下で立ち止まった湊が言った。

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