年下男子の休み時間
「 唯香ちゃん、中学の頃から悠斗の事好きだったみたいでさ…、二股の話聞いて怒り出したんだって。
悠斗も本当…謝ってたからさ……。
許してやって欲しい。」
「 ……大丈夫だよ。ショックはあったけど、唯香ちゃんを責めたいとか思ってないし、悠斗には……」
「 ……悠斗には?」
「 ちゃ……ちゃんと、梨花ちゃんの事話さなくて悪かったと思ってる。」
「 ……そっか。悠斗も話したがってたから一回、早苗から言ってやって」
私は中庭のベンチから、いつも湊と座っていた階段の方を見ていた…。
湊の姿は無かったけど、会えるならあの場所な気がした。
会いたくて、
会いたくてしょうがない…
でも、今は悠斗と話す方が先だ。