年下男子の休み時間
私は本棚の死角になっていて話している男子が見えなかった。
「 あぁ…なに?」
「 ちょ!悪いんだけど買い出し行って来てくれね?!買うやつ書いて来たからさ!」
「 ……あぁ、了解。」
「 サンキュー!じゃあ、俺、資料だけ受け取って教室戻ってるわ!」
湊は無言でクラスメイトに資料らしき本を渡している。
受け取るために近付いて来た男子が、私に気がついて一瞬驚いた表情をしていた……。
「 お……っと、、瀬乃は次も早ぇーな!笑」
「 ……。」
「 じゃ、宜しく頼むわ!」
資料を受け取った男子は、そのまま慌ただしく図書室を出て行った。