年下男子の休み時間
私達は、それから文房具店で模造紙を大量に買い込んで学校に戻った。
私も湊も両手に荷物を抱えていたから、湊の教室まで運ぶつもりでいた。
「 早苗さん、ここでいいよ。」
渡り廊下のところで湊が足を止めた。
「 え?……教室まで持ってくよ!大変でしょ?」
「 ……いや…。早苗さん、あいつと話したかったんじゃないの?」
湊の視線の先には悠斗がいた。
渡り廊下から見える校庭で悠斗は誰かとサッカーをしている。
私は悠斗を見つめていた……。
「 ……うん。話してくる。」
私は湊に荷物を手渡して下駄箱に向かった。
ローファーに履き替えた私は、悠斗のいる校庭に向かった。