年下男子の休み時間
ふたりの場所
歌がちょうど終わったタイミングに背後から声が聞こえた。振り向くと、反対側の石段に男子が座っていた。
『 先輩 』そう呼ばれたので、とっさに一年生なのだと思った。
「 え……??う…ん。一年生?」
「 まぁ。。 」
話し掛けられたのに無愛想な返事だった。私が視線を向けても石段に腰掛けたまま背を向けている。
「 ってか、一年生が一学期からサボってちゃいけなくない?」
「 先輩もでしょ?」
図星だ!!!
学年どうこうじゃなく、授業をサボってる事に変わりないじゃん!!!
「 私は、一年の時からここの場所使ってんの! 」
「 …………ぷっ。笑」
「 ‼︎……な」
「 先輩、返事になってないよ?」