年下男子の休み時間



教室から出てきた康太がドアに肩をつきながら優しい顔で言っている。





「 何言ってんの! 私、これでもお姉さんだから!ってか、休んでた間のノート見して〜〜」



「 お前はノート見ても赤点だよ。」




「 私だけ進級出来なかったらどうしよう!!!!」




「 そろそろ、本当にサボるな!」




「 今回は本当に風邪だったんだもん!」





私は康太からノートを受け取って、自分の席に着いた。



ノートを見ながら勉強についていけない自分に焦りを感じた…




私、夢とかも無くて……このまま進級出来たとしてもどうしよう……。




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