年下男子の休み時間
バスは美術館の前まで運行していて、私達はバス停に降りた。
「 なんか、バスから観えた瞬間にカッコイイと思ったけど…」
「 やっぱり、すげぇよなぁ〜!」
「 うん……。」
「 この建物を誰かがデザインして、建てるんだぜ?真っ白な紙に思い描いて、色んな建物の基準とか一つ一つクリアしてってさ……」
「 こんな形、思いつくなんて凄い…」
「 自分が何かを造って、誰かに評価してもらうのって勇気いると思うんだよね。下手くそだって笑われるかもしれねぇじゃん?でもさ、この建物観てたら、やってみなきゃ分からないなって思ったんだよ。」