年下男子の休み時間



名前も知らない一年生は、隣で私と同じ唄を聴いて黙っている。


気になって視線を向けると…




「 なに?」



「 え?あ……いや、一年生のうちから授業サボるなんて珍しくない?」



「 ……この前、私は、一年の時からこの場所使ってんのって豪語してなかった?」



「 そ……そりゃあ、そうだったけど!私には、私で考えたい事とかあんの!」



「 へぇ〜〜。悩み? 俺が聞いてあげよっか。」



「 なんで、年下に悩み相談しなきゃなんないのよ!」



「 ふっ。笑
俺、先輩より頭いーよ?」



「 け……っ敬語使いなさいよ!だいたい、名前も知らない人に相談とか変だし!」


「 名前? ……そんなん、気にしてるからフラれんだよ。」



「 フラれた事前提に話し進めないでよ!」



「 じゃあ、違うの?」





「 振られたけど……、なんでかな?」

< 17 / 165 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop