年下男子の休み時間
名前も知らない一年生は、隣で私と同じ唄を聴いて黙っている。
気になって視線を向けると…
「 なに?」
「 え?あ……いや、一年生のうちから授業サボるなんて珍しくない?」
「 ……この前、私は、一年の時からこの場所使ってんのって豪語してなかった?」
「 そ……そりゃあ、そうだったけど!私には、私で考えたい事とかあんの!」
「 へぇ〜〜。悩み? 俺が聞いてあげよっか。」
「 なんで、年下に悩み相談しなきゃなんないのよ!」
「 ふっ。笑
俺、先輩より頭いーよ?」
「 け……っ敬語使いなさいよ!だいたい、名前も知らない人に相談とか変だし!」
「 名前? ……そんなん、気にしてるからフラれんだよ。」
「 フラれた事前提に話し進めないでよ!」
「 じゃあ、違うの?」
「 振られたけど……、なんでかな?」