年下男子の休み時間
あなたの隣で
私が古典の授業の時、湊は体育をサボってあの場所にいる。
空が本当に気持ちがいいくらい晴れていて、また、会える気がした。
だから、私は二人分のジュースを自販機で買ってから石段に向かった。
後姿が見えた瞬間、私は物凄く嬉しくて笑ってしまった。
私が近付いても気がつかないのか振り向かない、気にして見ているとイヤホンが目に入った。
私がこっそり背後から耳を傾けてみると…
「 何してんの?」
「 きゃあ!!!!」
脅かすつもりでいたのに…
バレバレでしたか?
びっくりした私は腰をついて両手にジュースを持っている。
それを見た彼は大人びた表情で少し笑っていた。
「 本当、いっつも騒がしいよね。」
「 そっちが落ち着きすぎ!これっ!」
私は右手のジュースを差し出した。