年下男子の休み時間
「 そうなの?私も今日は久しぶり!」
「 元気になったね。」
「 …うん。もう大丈夫になった!
湊のおかげだよ?」
私が湊を見ると、湊は少し寂しそうな横顔だった。
決して、私を見ることはなかったけど、私は湊を見つめていた。
こっちを見て欲しかったから…
湊は、どうしていつもここに来るんだろう。
サボる場所なら他にいくらでもある。
うちの高校の保健室は、サボりの生徒でも受け入れてくれて話の場になっている、
制服のまま街を出歩かれるよりも良いから割とゆるい暗黙のルールが存在するから。
私は、湊の横顔を見てた…
私よりも、沢山の事を考えていそうな彼は何を抱えているんだろう?
年下だからって思ってたけど、湊は私より分かってた…分かってくれた。
私も湊の考えてることを分かりたいな。
「 夏服似合うね!」
私が声をかけたら驚いてた。