年下男子の休み時間
「 湊! 昼休みに会うの珍しいね!?」
「 ……そうだね。」
「 もしかして、次の時間行くの?」
「 ……ん〜、まぁ。」
「 じゃあ、私も!!自販機寄ってから行こうよ!」
私の反応を見て、湊が少し笑ったような気がしたから私も笑い返した。
「 康太!次の時間も上手く誤魔化しといてね?」
「 はぁ!?お前、またサボんのかよ!」
「 も〜〜、お父さんじゃないんだから。」
「 だって、その一年、特進の奴だろ?お前と違って補習とか無いんだぞ?」
「 ・・・・・はい?」
康太の話に驚いたままの私は硬直していた…
「 俺も知ってる!特進の瀬乃 湊だ!」
「 ・・・・・へ?」
「 早苗さん、仲良いんすか?意外〜、
瀬乃って特進クラスでも学年トップですよ?」
「 俺も意外…笑。」
二人のやり取りに反応する事もなく、湊は自販機の方に歩き出した。
私は驚きつつも二人に手を振って湊の隣に駆け寄った。
湊、特進クラスだから会わなかったんだ…。