年下男子の休み時間


「 …はい」



「 え?」




自販機に着くと湊は私の分も買って差し出してくれている。



「 ……ありがとう。」



湊はアイスティーを買ってくれた。


私達が中庭を通る頃には康太も悠斗も居なくなっていて、少し前を歩く湊の顔を私は見上げた。すると…




「 本当にさ、さっきの反応笑っちゃうんだけど?笑」


湊は、口許を左手の甲で隠しながら笑っていた。



「 え!? さっきのって…だって……」



「 俺、サナさんより頭いいって言ったじゃん」



「 そっ、そうだけど…‼︎ 湊が特進だって話は知らなかったから…」



「 サナさん、可愛いね。」



「 …‼︎……‼︎‼︎」




後ろの方を歩いていて良かった。


今の私は、完全に恋してる顔になってるから…
全てを見透かしていそうな湊には、一瞬でバレちゃうと思う。



私、やばいなぁ…

完全に好きになっちゃってるじゃん、これ……



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