年下男子の休み時間

意外な共通点




補習で再開した和磨くんは、案外話しやすくて優しい顔をして笑う人だった。



私たちは、次の日も空き時間に一緒に勉強して仲良くなった。




「 あと1日だね〜!私、和磨くんが補習組で良かった!じゃなかったら怖い印象のままだったもん。」



「 あははは!そっか。じゃあ、俺も補習組で良かった。」





私達が話ながら校門の所まで行くと、湊が誰かと話をしていた。




「 よぉー!瀬乃!お前も終わった?」




どうしよう。





「 ……あー、まぁ…。」




どうしよう。





「 じゃあ、一緒に帰ろうぜ!……って、彼女と一緒か!」





やだ、やだ、やだ、やだ。





「 ……すいません。」




否定してくんない。


今、湊の隣にいる人が彼女…


< 76 / 165 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop