にじいろ。



駅のホームを出たときに広がる景色は
昔と何ひとつ変わっていなかった。


それを見るだけで
不思議と気持ちが落ち着いた。


緑が生い茂る山へ
まっすぐ突き抜ける1本の道。


この道も
変わったところはどこにもなかった。


目の前に広がる景色の全てが
僕の中の記憶と一致していて、ほっとした。





僕がここで過ごした時間や思い出は
なくなっていない。


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