にじいろ。



外に出たい。


それは、
幼い頃からの少女の願いである。


少女は生まれたときから
過保護だと感じるほど大事にされすぎてきた。


そのため少女は
今までに外に出たことがない。


父に何度お願いしても
許可してもらえなかった。


母親は
「パパに聞いてご覧なさい」の一言だけ。


遠まわしに
「NO」と言っているようなものである。


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