so sweet!!!
「それより、お前は本気にはならないのか?」



 俺は透に聞く。



 なあ、透。



 お前、本気になったことあるか?



 自分でも驚くようなじぶんになかもしれねえぞ。



 現に、俺はそうだ。



 女の子のメアドを断るなんて。



「ならねえよ。



なれるような相手がいねえ。



どうせ俺らに寄って来るやつだって、俺たちの彼女なことを自慢したいだけなんだよ」



 透はそう言って、小さく舌打ちした。



 まあ、確かに。



 俺たちがそうゆうやつを選んで付き合ってたのもあるが。



 俺だって、これが「好き」なのかはわからない。



 嫌われたくない。



 一緒にいたい。



 他の男に渡したくない。



 が、好きでいてほしい、わけでもない。
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