so sweet!!!
「どういう意味だよ」



 俺は語気を強めながら聞いた。



「お前らが煮え切らねえってゆうか…



遥也がその子のこと好きなのかはっきりしないとか言うから。



手伝おうと思った」



 ごめん、と消え入りそうな声で謝った。



 …



 そうか。



 透ってこういうやつだったよな。



 冗談か本気かわからなくなる時もあるけど結局は友達の事を思うやつなんだ。



「…なんか、こっちこそワリィ。



そんなの気づかず怒鳴って」



「いやいいよ。



ってかむしろ気づかれてたら俺の意味なくなるじゃん」



 へへ、と透は笑った。



「じゃあ、お邪魔虫は帰るから。



また明日」



 透は手を振って教室から出て行った。



「…千代子ちゃん、今日の用事って、これだけ?」
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