so sweet!!!
 そのあとも、他愛のない話を続けて、気付けば映画館の前にいた。



「もうすぐ始まるし、ポップコーン買って入ろっか」



「うん…」



「どうしたの?千代子ちゃん」



「あの…私ダイエット中で、今日ポップコーンやめようかなって思ってたんだけど…」



 千代子ちゃんはうつむきながらそう言う。



 必要ないと思うけどな…。



「わかった。じゃ、俺も我慢する」



「え、いいよ!



遥也くんは、買って?」



「いや、大丈夫。



その代わり、これ終わったら、どっかのカフェに行こ?」



 うん、と千代子ちゃんは頷いた。



 俺たちは指定した席に着いた。



 スクリーンには、映画の予告が流れている。



 俺はなんとなく千代子ちゃんの方を見た。



 千代子ちゃんは俺に気づき、



「楽しみだね」



 と、言った。
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