so sweet!!!
 千代子ちゃんはフフ、と笑う。



 俺もなんだかつられて笑う。



「なあ、千代子…」



「な、何?遥也君」



「千代子、って呼んでいい?」



 千代子ちゃんは驚いたように目を見開いている。


「い、いいよ。



…そんなこと、聞かなくていよ、遥也君。



私たち、恋人同士なんだから」



 千代子は、顔を赤くしていう。


「あの、だからね、遥也君。



私も、遥也君のこと、遥也って呼んでも、いいよね?」



 千代子は上目遣いで聞いてくる。



 『遥也』。



 男の友達や、ほかの女たちが読んできた名前。



 こんな、くすぐったいものだったっけ。



「俺にも、そんな許可、取らなくていよ」



 俺はニヤリと笑う。



「まあ、名前の許可がいらないんだったらキスする許可もいらねえよな?」
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