so sweet!!!
「しかたないな~。



遥也ちゃんにだけ、教えてやるよ」



 透が俺に近づいてきて、頭をコツンと叩く。



「キモいわ」



 俺は後ずさっていつもより低い声で言う。



「あんだよ、やり始めたのお前だろ?」



 透は唇を尖らして言った。



「で、あるのかよ、千代子が喜びそうなこと」



「ん。千代子ちゃん、なんかお菓子好きらしいよ。



チョコとか特に。



だから、高級チョコで有名なゴデバとか連れて行ったら喜ぶんじゃね?」



 わお、マジか。



 なんか千代子って甘いな、って思ってたら、まさかのチョコ好き。



 原因はそれか?



 まあいいや。



「サンキュ、考えとく」



 来週は、デートになりそうだ。



 ちゃんと、プラン考えとかないと。



 俺の頭の中は、それでいっぱいだった。
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