so sweet!!!
「…るや?遥也?」



「ん、あ、何?」



 千代子との帰り道。



 ついうっかり、デートのことを考えていて意識が飛んでいた。



「何考えてたの?」



「ん~、秘密」



「え~」



 千代子は少し落ち込んだように下を向いた。



「で、どうしたの?」



 俺は千代子に聞いてみる。



「あ、あのさ、私、遥也に言っておきたいことがあるんだけど」



 おお。



 もしかして、好きな人ができたとか?




 もうすぐ千代子の誕生日なのに?




 俺、祝おうと思ってたのに?




「あの、私もうすぐ…」



 そこまで言われて俺は焦った。




 続く言葉はおそらく「誕生日なの」だろう。
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