so sweet!!!
 俺はそうゆうやり方しか知らないから。



 千代子ちゃんに対しても、そうゆうやり方をしようと思ってた。



 いつもみたく、キスして、



「これで勘弁して。ごめんね」



 って言う。



 相手がキスに気を取られてるうちは振られたことなんて頭に入っていかないようで、しばらくボーっとするやつがほとんどで。



 その間に俺は教室に帰った。



 女の涙は、苦手だから。



 泣かれる前に逃げる方法を身につけた。



 これが意外とうまくいくようになって、告白されたらこうするように体がなっていた。



 だからホントは、千代子ちゃんもふるつもりだった。



「…遥也?きいてる?」



「あ、わり、聞いてなかった」



 透はため息をついた。



「人の話は聞きましょうね」



「そんな大した話じゃねえだろ、どうせ」



「まあね。それより、なんで中原なの?もっとかわいいやついっぱいいるのに」



「そうか?」



 俺は、そうは思わない。



 見えるとこだけ着飾って、そんなやつらのどこがいいんだか。



「千代子ちゃんには秘密があんだよ」


「え?何何?教えろよ」



「秘密は教えねぇから秘密なんだぜ?」



「なんだそれ」
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