so sweet!!!
 透はおどけたように言った。



「じゃあ自力で探そっかな…その秘密を」



 透はニヤリと笑う。



 うわ、コイツモテるんだよな。



 冗談になんねぇ。



「そんなことしたら俺が許さねえ」



 俺は微笑む。



「怖。遥也本気なんだ」



 透は苦く笑った。



「…でもホントに気になるな。



遥也がそんなに本気になる相手」



「ったく、人の話聞いてたか?」



 まあ、俺の言えたことじゃないが。






 予鈴がなり、周りの奴らは席に着いたり、廊下にいた奴は教室に戻ってきたり。



 さっきより騒がしくなった。



 透も自分の席に戻る。



 『遥也がそんなに本気になる相手』ね。



 やっぱそう見えるのか。
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