ぎゅぎゅっと短編詰め放題
────もう、一度だけでいいから、私の名前を呼んで。
ちゃんと、想い出にするからっ。
最後にもう一度だけ、そのイカつい顔からは想像もできないような優しくてあったかい声で、私に話しかけてよっ。
「……雨か」
篠原咲都(18)
甘さもない、苦いだけの恋をしました。
だけど、その恋にも、終わりが告げられます。
今まで関わってくださった、関係者の皆さま、ありがとう。
少しでも私を応援してくださった皆さま、この上なく嬉しいです。
ありがとう、ありがとう。
この一瞬一瞬、私にとっては大事なときだった。楽しかった、苦しかったけど、後悔なんてしてない。
さよなら、ありがとう。
「……」
私は、この想いを流し捨てるべく、今から裏山にある滝に打たれに行ってきまーす。