PLAYER
朋巳はゆっくり説明してくれた。
「だから、バッターは左投げに慣れてないからピッチャー側に有利。特に、左打者に対した場合は、打者の背中側に投手の投げる手があるために、出所が見極めにくいんだよ」
聞いていると篤史が可哀想になってきた。
篤史は、小学校生の間ずっと、六年間馬鹿みたいにプロになるのを夢見て野球をしていた。篤史が入っていた少年野球チームは「三原リトル」というチームで、そこには少年野球のチームでも専ら練習が厳しい所だった。もちろん、その分強かった。篤史はそのおかげで、ディフェンスの技術が身についのだ。
「…んじゃあ、今は篤史、代えないわけだ…。」
「うん…。浅野君よりか…。球種…多いのにね」
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