もしも緑間くんと恋をしたら
―ピロン
メールだ。
私のアドレスを知っているのは、緑間くんとさつき、そして紫原くん。
(斉ちん……会いたい)
緑間くんだと期待したけれど、メールの送り主は紫原くんだった。
(え?どうしたの?)
紫原くんからメールが着たということは、バスケ部の練習は終わったのかな。
(会いたいから会いたい)
実に率直だ……。
これ、私がフリーだったら落ちてるんだろうな。彼のストレートさに。
(ごめん、無理!)
突き放さなきゃ。
突き放さなきゃいけない。
(そっかぁ……。電話なら良い?)
(話したいことがあるなら、電話でもいいよ)
そう返信すると、すぐに電話はかかってきた。
「斉ちーん」
「部活……お疲れ様」
「うーん。適当にしてたから疲れてないよー」
「そうなの?」
「うん。それより、斉ちん。会いたい」
「無理だよ」
「みどちんに見られるから?」
「そうだよ。緑間くんが大事だから」
「ふーん。どうしても?」
「……うん」
所々で聞こえる、お菓子を食べる音。
紫原くんらしいや。
「俺さー、斉ちんの作ったお菓子食べたことあるんだよねー」
「えっ?」
(あげた覚え無い……)
「毎年桃ちんにあげてるでしょー?バレンタインの友チョコー」
「うん、毎年あげてるよ」
「それ食べたことあるんだー。それで、誰にもらったのか聞いたら、斉ちんのこと教えてくれてー。それで、ずっと話したいって思ってたんだー」
きっかけはお菓子……。
そんなことかー。
私はあまりにも些細なこと過ぎて、溜息すら出てこなかった。
「それだけ?」
「顔も好きだよー。声もふわふわしてて好きー。唇もプルプルしててもっと好きー」
声もふわふわ……。
よく分からないけど、彼なりに私を見てくれてたのかな。
天然なのか?不思議ちゃんなのか?
いずれにせよ、緑間くんとは全然違う。
寧ろ、真逆……かもしれない。
メールだ。
私のアドレスを知っているのは、緑間くんとさつき、そして紫原くん。
(斉ちん……会いたい)
緑間くんだと期待したけれど、メールの送り主は紫原くんだった。
(え?どうしたの?)
紫原くんからメールが着たということは、バスケ部の練習は終わったのかな。
(会いたいから会いたい)
実に率直だ……。
これ、私がフリーだったら落ちてるんだろうな。彼のストレートさに。
(ごめん、無理!)
突き放さなきゃ。
突き放さなきゃいけない。
(そっかぁ……。電話なら良い?)
(話したいことがあるなら、電話でもいいよ)
そう返信すると、すぐに電話はかかってきた。
「斉ちーん」
「部活……お疲れ様」
「うーん。適当にしてたから疲れてないよー」
「そうなの?」
「うん。それより、斉ちん。会いたい」
「無理だよ」
「みどちんに見られるから?」
「そうだよ。緑間くんが大事だから」
「ふーん。どうしても?」
「……うん」
所々で聞こえる、お菓子を食べる音。
紫原くんらしいや。
「俺さー、斉ちんの作ったお菓子食べたことあるんだよねー」
「えっ?」
(あげた覚え無い……)
「毎年桃ちんにあげてるでしょー?バレンタインの友チョコー」
「うん、毎年あげてるよ」
「それ食べたことあるんだー。それで、誰にもらったのか聞いたら、斉ちんのこと教えてくれてー。それで、ずっと話したいって思ってたんだー」
きっかけはお菓子……。
そんなことかー。
私はあまりにも些細なこと過ぎて、溜息すら出てこなかった。
「それだけ?」
「顔も好きだよー。声もふわふわしてて好きー。唇もプルプルしててもっと好きー」
声もふわふわ……。
よく分からないけど、彼なりに私を見てくれてたのかな。
天然なのか?不思議ちゃんなのか?
いずれにせよ、緑間くんとは全然違う。
寧ろ、真逆……かもしれない。