新撰組と神の護り手伝説

〜しばらく土方目線〜


ガラガラ


静かに過ごせる一室を貸してもらい、布団の上に吹悠を乗せた。


いつの間にか外は曇っていて月明かりもないので、灯りをつけた。


『…んん。』

時折、苦しそうに寝返りを打つ姿がなんだか悩ましい。



いやーよく見るとこいつ美人の部類だろ。



最初はちょっと女みたいな顔してんなって位だったのに、今となっては女にしか見えねえ。

最初に山崎にこいつが女だって聞いたときはびっくりしたけどなあ。


焦げ茶色の髪、整った鼻筋、桃色の唇、瞳の中にはいつも静かに燃える強い意志が見て取れる。




そろそろ皆のいる部屋に戻るか。
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