新撰組と神の護り手伝説
昼食会場の広間に大量の御膳をなんとか持って入ると、もう隊士がたくさん座って待っていた。


原「あれ吹悠は配膳係になったのか?」

平「吹悠、手伝いましょうかい?」

永「大方つまみ食いでもし『一旦くたばれお前は』痛い!何でわざわざ御膳置いてまで顔殴るんだよ…。」


『何でって…イラっとしたから?』



ひでぇ、とシクシク泣く永倉を尻目に配膳を平助とし終える。


席に座っていただきます、と一斉にご飯を食べ始めた。



やっぱこの味噌汁、一杯でも身にしみるなあ…本当に美味しい。


一人でほっこりしてるといきなり周りの人が突然激しく咳き込み始めた。


斎「な、なんだこれは…ゴホッゴホッ」

平「激甘すぎで吐ぐ…ウッぢょっど厠に」


な、なんだ?ずずずずっと味噌汁を飲み終えて近くにいた苦しそうな斎藤にかけよった。


『どうした?』

斎「お前あの味噌汁全部飲めたのか?ウッ…あれはどうせ総司が作った味噌汁だろ…。
だからあれほど総司に料理はやらせるなって言ったのに…ゲホッ」


美味しいのは僕のだけのか?いやまさかと思い斎藤の口にした味噌汁も飲んでみる。


『うまいんだけどなぁ。』
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