新撰組と神の護り手伝説
ボーッと男が行ってしまった塀の先を見つめているとバタバタと誰かの来る気配がした。


見ると血相を変えた沖田が走ってきていた。



沖「吹悠さん!ここら辺で怪しい奴、見ませんでしたか?」

『別に見てないぞ。どうしたんだ?』

沖「それが、土方さんが刀を盗まれたそうなんです!」



?!?!



『刀ってまさか、朱雀の赤い宝石の刀か?』

沖「ええ、そうです。土方さんが少し寝てる隙にさっと。

土方さんでも気付かないんですから中々の手練れなんでしょうけど…あれがないと、力を引き出しにくくなって攻撃力半減ですからね。」


それは、かなりまずくないか?



『探そう!風貌は?』

沖「女将の目撃証言によると茶髪で長身、日本人離れした顔つき、あとは青色の着流し姿だそうです。……どうしました?」


茶髪で

外国人ぽくて

着流し?









あいつだ。

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