新撰組と神の護り手伝説

土「行かせねぇよ。」

そう言って土方は予備の刀を男の背中に突きつけた。


土方だけではない。

沖田も斎藤さんも平助もいつでも斬れるような体勢だった。


僕は構えつつ菊宗に話しかけた。

(菊宗!久しぶりに出番かも)

(分かっとる!)

白虎の刀の黄色い石が光りだした。


?「あちゃーこれは参りましたね。」


しかし意外にも男は杖をゆっくり置いて両手を挙げた。



ん?あっさり…



と思ったのもつかの間素早い動きで倒れていた人影の一つをつまみ上げ、杖をそれに突きつけた。


?「なんちゃって☆」


早く斬ればいいのに、と思って土方を見ると少し困った顔をしていた。

まさか……。今気を失って倒れてるのって…


土「そのお方を離せ。」

?「あなたたちが刀を置いたらいいですよ。」

土「…チッ。お前ら下ろせ。」

沖「なんでですか!」

土「あの人質は俺らが護衛してた方だ!兎に角刀を今すぐ下ろせ!」




やっぱりね!
< 174 / 266 >

この作品をシェア

pagetop