新撰組と神の護り手伝説
沖「土方さんは置いてきました。」


ひどっ!


土「おおおお総司いいいいい!」


悲痛な叫び…。


沖「大丈夫ですよ。ここで負けたら鬼の副長の名が泣きますよ。そんなにあの人はヤワじゃないです。」


はっと土方の方を見ると、覚悟を決め詠唱を始める姿が見えた。

完全に餓鬼に囲まれているが目は死んでいない。


土「臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前

炎の儀!」



そう叫ぶとすべての餓鬼がブワッと燃え上がった。



ギャァァイアアアアアアイイイイア


不吉な声が鳴り響く。



すぐに僕はバタバタと急いで駆けつけた。




『大丈夫か?餓鬼に噛まれてないよな。』


すると土方は


土「楽勝だ。噛まれてねぇよ。」

と少し笑うと倒れこんだ。






……。そうかそんな顔して笑うのか。







いやいやいやいやいやいやいやいやいや。
笑った顔がレアだったから
動揺したんだからね?今の。

レア物だからだよ?



マ、マアソコハオイテオキ。


問題が増えた。
治さなきゃいけない怪我人が増えた。

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