新撰組と神の護り手伝説
『…分かった。協力する。邪神を倒すまで。』
那「賢明な判断です。
もし断ったら、吹悠の大切な友人方を消したあと、吹悠を未来に返そうと思ってましたから。これからよろしくお願いします。」
那津はそう言ってにっこりと怖いぐらいに笑った。
裏切りは許さないということか。
でも、僕に裏切りはできない。仲間という人質は思った以上に重く、今も肩にのしかかってるのを感じた。
だったら。
『これが終わったら僕を未来に送ってくれないか?そんな言い方をするんだから方法があるんだろ?』
那「邪神を殺した時に出た大量のエネルギーを使えば、一つ、方法が。」
壬生浪士組に汚名がかからないように、
誰かが口封じなどで巻き込まれて殺されないように、
僕はこの時代からひっそりと消えよう。