新撰組と神の護り手伝説
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*吹悠side*


よろよろと宿の部屋に戻ると坂本や高杉が駆け寄って支えてくれた。

『…よぉーただいま〜…。』

高「大丈夫か?!?!」

坂「お前何でこんなに血ぃ吐いてるんだ!何があった!」

ゲホゲホッと喉に詰まった血痰を吐き、有った事を話した。


『ーーまあ、僕は未来で予防接種なるものを受けてるからまだ動けるから、大丈夫。
それよりもうつるから君らは僕に近づかないほうがいい。今後は最低限の接触にしてくれ。』


高「…でも看病くらい…」

『いらない。出て行ってくれこの部屋から。』



ここに来てこいつらが思ったより悪い奴じゃない事は少し分かったから、分かってしまったから、迷惑はかけられない。


ましてや高杉の死因は労咳だ。


坂「…高杉、行こう。」

背を向けて布団に入った僕を見て諦めたのか二人は部屋を出て行った。




久しぶりだ。

一人で眠りにつくのは。気絶とかは別にしてこうやって一人になるのは寂しく感じた。


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