新撰組と神の護り手伝説
家に帰ると薬を飲んで食べて寝…ない。
『那津ー支度出来たー?』
那「もう行けるよ。」
那津はすっかり敬語が抜けた。心を開いてくれている。
ちなみに今から夜のお散歩に行く。勿論、護身用に刀を持参する。そして僕は懐に筆を入れた。
『今日は特に行きたいところない?』
那「ないよ。取り敢えずそこらへんぶらぶらしたいかな。」
いつも行き先は那津が決めている。まあ今日はないみたいだけど…
宿の外に出て那津は背伸びをすると言った。
那「じゃあ行きますか。」
二人で屋根飛び乗り狐の面をつけ、常人では追えないスピードで屋根と屋根を飛ぶように走り抜けた。