新撰組と神の護り手伝説

私は○○です。



天気よし!

荷物よし!

服装よし!

刀よし!

出発します!


家出します!


何故、家出しようかって?

それは日頃の那津のシスコンぶりに、流石に嫌気がさしたから






な訳ない。

むしろ子犬のように懐いてくる弟が可愛くて仕方がない。

僕が笑えば、那津もパーッと花が咲いたように笑い、僕が悲しめばどうしたのかとうるうる覗き込む。


たまに影がさしているけど、生い立ち上仕方がないのだ。少し心がささくれちゃってるだけなのだ。

そこだけ目を塞げば良い子だ。
良い子過ぎる。
強いし、かっこいいし、可愛いし…
家出するのも泣く泣くこっそり決めた。


認めよう。
僕もブラコンなのだ。きっと。





いやいや、それは置いといて。
本当の理由はあいつらにある。

あいつらを護る良い手段思いついてしまったのです。僕。



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