新撰組と神の護り手伝説
それは、御所から帰ってきて布団の中で思い付いた。
新撰組は会津藩の物で、もちろん戊辰戦争では幕府側につく。しかし、あいつらに「長州と一緒に戦おう!」って誘っても来るわけがない。
だから、
長州の兵
ではなく
戊辰戦争がもし、起こっても別に動かなくて良い
個人の兵
にしよう!
という訳。
とりあえず、
戊辰戦争の阻止
新撰組のGETを目指す。
『ゴホッゴホッゴホッ…。』
うん。
時間がない。
那津にも高杉にも坂本にも悪いけど、明日すぐに家を出よう。これをうつすのも不味い。
江戸に行って新政府側への反抗の芽を摘み、ついでにフランスの人と仲良くなって幕府側に銃の寄贈や軍隊教育をさせないようにする。
コッチノナカマニナリマセンカー。
戦も起こせないほど弱体化させ、大政奉還後は僕のなけなしの権限でどうにか領地は少し残そう。
弱っている時ほど目の前の肉は美味しいからね。
で、念のため会津に行って新撰組を譲り受ける。
…ということで
それから部屋に「しばらく自由恋愛旅行行ってきますから探さないでね、テヘペロ」(意訳)と書いた手紙を作って机に置きました。