新撰組と神の護り手伝説
その時だった。



突然に自分の中の何かが激しくざわめき出して…。
いや、何かというか昨日の光の渦がざわめいている気がした。


言うなれば白虎としての自分が反応していた。


右側の方から少しずつ"何か"来る。


頭の中に菊宗が話しかけてきた。

菊「妖だ!しかもかなりの強さじゃ!多分この屋敷の塀のすぐ外にいる!」

『チッ土方の相手してる場合じゃないかな。』


土方に向けていた刀を下ろし、

『ちょっと、散歩してくる。』

と言って走り出そうとしたとき、


ガシッ


真剣な顔をした土方が肩を掴んできた。

土「今は絶対に外に出るな。」

『何でだよ、今僕は非常に散歩したくて堪らないから早く肩から手を離せ。』

土「とにかく出るなよ!」


土方が何故か外に向かって走っていってしまった。

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