新撰組と神の護り手伝説

そのまま土方は鬼に距離をとって、刀に手を沿え目をつぶった。

その途端、ぶわっと赤い炎のような妖気が刀に伝わっていくのが見えた。


まさか


菊「朱雀…」


お前だったのか。


でもお前半妖化しないのか。
少し期待したんだが、、、


しかし、今回は土方に手柄を取られるわけにはいかないな。


一気に鬼に間合いを詰めて斬りかかる。


金棒がブンッと左から襲ってくるが体を横に傾けよけ、そのまま間合いを一気に詰めて斬る。


赤い血を吹き出してドオッと鬼が倒れた。


力任せなだけで大したことないじゃん。隙だらけー



妖気を詰めている途中の土方の前まで行き、目の前までいってデコピンをしてやった。


『鬼は退治しといたぜ』

土「いでっ」


パチッと土方の目が開く。



その瞳はルビーの様に燃え盛る炎の色をしていた。
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