新撰組と神の護り手伝説
着替えよう


と、その前に

『ちょうどいい。僕は今』

そばにあった刀を抜く

『むしゃくしゃしてんだよ!!』

勢いよく人の気配のする天井にさした。


?「どうわあ」

黒い物体が落ちてきたので、天井の刀をジャンプして抜き、そのまま重力に自分の力を乗せて振り下ろした。

チッ空振りか。


?「落ち着け落ち着け。危ないやろそんなもん。」

この格好…忍か。
格好に似合わずヘラヘラした喋り方でいらつきが増した。



『落ち着けるわけないだろ。大方土方にでも言いつけられて、僕が女だってわかってながら、覗いてたんだろ変態があっ!』


?「変態は心外やあ。わいは山崎烝。監察方やってるもんや。以後よろしく!」


否定しないということは土方に女だってバレたのか。まだ追い出されてないならここにいても今はいいのか。


『じゃあ、分かってるんなら即刻この部屋から出てけ!』


こうして案外準備に手間どる吹悠だった。

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