恋に一番近くて遠い君

「ほら、もう何してんの早く行きなよ。よかったじゃん、隣で。」




天良が面白そうに言っているのは気のせいだろうか......。



嬉しいけど勉強どころじゃないよ!?



「ほら、はやく行きなって。」



と、私は天良に背中を押されながら席の方に行く。




「じゃあ後でね〜。」


「おう。」



そんなぁぁぁぁぁ。




「何してんの、はやく座りなよ。」



「へ?あ!うん、えーと......い、一年間よろしく。」



うわぁぁぁ噛みすぎだよ......。



「...ん。」




何であんたは平然としてんの!?



って当たり前か。別にただの幼馴染みだから。



陸玖にとっては私なんてただの幼馴染みなんだ......。

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